◆NPO飛龍元年:里子実話に支援の声 「巣立ち」までを絵本に反響続々 「おかえり」が制作 /奈良 ◆
「ひとりで悩まなくていいんだ」−。里親家庭や児童養護施設から独立する里子や入所者を支援するNPO法人「おかえり」(天理市)が、里子の将来への不安や夢への思いを描いた実話の絵本「明日天気になぁれ」を作った。「大変な思いをしながら頑張っている子がいることを知ってもらいたい」と学校や図書館に寄贈。読者から「里子についてよく分かった。彼女たちのためにできることがありますか」と電話があるなど、反響が広がっている。【岡奈津希】
 里子や入所者は、原則として18歳になると独立しなければならず、行政からの経済的支援などは打ち切られる。おかえりは、巣立った後の不安な時期を支援しようと、悩み相談に応じたり、里子らでつくる当事者団体「明日天気になぁれ」を運営している。
 絵本は、理事長の枡田ふみさん(30)の両親が里親となり、4年間共に生活した後、昨年3月に独立した女性(20)が主人公。女性は中学2年の時、あまり家に帰ってこない母親の下を離れて里親家庭で暮らし始める。
毎日新聞 8月18日‎
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